「一雄は変わったよな、だって俺と弾かなくなったもん」
「どぅるーじば Дружба」企画について3人でテレビ会議をしている最中に飛んできた半分本気にも思える牧生君の言葉に、少々身に覚えがあり狼狽えてしまった私でした。
皆様こんにちは。
第1回のゲストとして参加させて頂いたピアニストの入江一雄です。動画をご覧下さり有難うございました(まだの方は是非ご覧下さい)!
動画内で宣伝して頂いた美竹清花さろんでのリサイタル(11/21)が終わる前に「ブログに編集後記を載せたいのでお願いします」との牧生君からの連絡が…。
あれ、本番立て込んでるって言ったはず…そう、堀さんもご存知のように牧生は一筋縄で終わらないのです。
ここで、どぅるーじばMCの2人との出会いを振り返りたいと思います。牧生君は私より年下ですがモスクワの先輩になります。
口を開けばいつも変なことを言うし、前述の通り本気か嘘か分からない物言いにうんざりしていた出会い当初の悪い流れを断ち切ったのは、何を隠そう「お酒」でした。
今ではすっかり聞かなくなった「飲みニケーション」を実感した数少ない例でもあります。いやぁ、本当によく飲みました。
肝心の演奏や音楽観は驚くほど正統的かつ音楽に真摯で、普段からそうできないかな…と切に願う程のギャップなのです。
牧生、身を助ける一芸があって良かったな!
私が留学3年目を迎えた秋に、諸星さんがモスクワにやってきました。
初めて会った時は「こんな綺麗な子がこんな場所で大丈夫かな…」とファンとして、勝手な心配をする程でしたが、美しさを保ったまま切磋琢磨する様子は実に逞しく、いかに女性が強く男性が弱い生き物かということを痛感させられました。
そんな2人から「モスクワの友人達で動画を作りたい!」と依頼を受けて、断るはずがありません(諸星さんに誘われたから…が正しいかな。恐らく他の3人もそうだろうな間違いなく!)。
帰国後は顔を合わせる機会が減りましたが、いざ会ってみるとすぐにモスクワ時代の雰囲気に!ここまで強固な「Дружба=友情」は、あの過酷な留学生活を共にした仲間だからこそ形成されたんだと改めて感じました。
約4年ぶりの共演となった牧生君は、変わらないポリシーに加えて音楽性により磨きがかかり実に頼もしい音楽家になっていました。
やっぱり俺たち、話す時より弾いてる方が分かり合えるわ!
今回私の希望が叶わなかった諸星さんとの連弾、必ずいつかやろうね!
そして、このびっくり箱のような映像を見事な作品にして下さった堀さんに心から御礼を申し上げます。そして、これはボツだと撮ってる時でさえ分かる動画まで送っていたとは…ヤツに変わってお詫び申し上げます。
気になる編集やテロップ(面白かったです!)は堀さんのセンスによるものと知った時、「まさか牧生と同類…?」なんて口走りましたが、同類なら子育てとお仕事の脅威的な両立は出来ませんね。前言撤回です。
そうそう、私のプロフィールが悪いということでしたが、あとの3人の方がもっと悪くて大変ですよ!
キャラクター的にも規格外(≒企画外※牧生談)ですし…しかしながら、私が近い世代で最も尊敬する音楽家らですので、堀さんの腕もより鳴ることでしょう。ひとりの視聴者として楽しみにしております!
コメンテーターの大熊くんとは良いお友達になれそうだし(アンチ某チェリスト同盟として!)、綾香ちゃん・侑里香ちゃんの元気そうな様子も分かって嬉しい気持ちになりました。
どうしても距離を保たなくてはいけないこのご時世ですが、どんなに離れていても一瞬にして繋がることができる「どぅるーじば」の力強さに喜びを感じた時間でした。
発起人の諸星さんと牧生君、そして「ふじのくに#エールアートプロジェクト」運営の公益財団法人静岡県文化財団の皆様にも、心より御礼を申し上げます。
次回以降も素晴らしいものになりますようお祈りしております。
それでは皆さん、Пока пока!!!